橋梁構造物

十勝大橋

写真提供:北海道土木技術会コンクリート研究委員会委員

構造物名 十勝大橋
構造形式 3径間連続PC斜張橋
構造諸元 橋長 501.0m
支間 124.1+251.0+124.1m
発注者 北海道開発局 帯広開発建設部
設計者 北海道開発コンサルタント(株)
施工者 (その1工事)鹿島建設・日本高圧・ドーピー建設共同企業体
(その2工事)大成建設・住友建設・ピーエス共同企業体
所在地

帯広市~音更町 42°56′13″N,143°12′07″E

路線 国道241号
完成年 1995年(平成7年)
概要

 本橋は32.8mという広幅員であり,PC斜張橋としては日本一の橋面積を誇る。さらに広幅員でありながら冬季の車道への落雪防止、景観性などから長大PC斜張橋としては実績の少ない独立1本柱形式の主塔を有する4室箱桁の一面吊り構造とした。また斜材の配置形状はシンプルで美しいデザインを基本として2つのハープ型を描くようにした。

 十勝は地震が多い上に,風向きが橋軸直角方向に当たる西北西の風が多いことから、耐震・耐風安定性に関する検討を行い、さらに一面吊りに対する斜材定着部の構造検討を考慮し、これら検討結果を検証・発展させるべく施工期間を通じて種々の計測・解析ならびに技術検討を実施している。

 施工については、冬季の厳しい環境条件下であっても、5フレームの広幅員移動式作業車を防寒養生設備により養生し、厳密な打設養生温度管理等、入念な寒中コンクリート対策によって、極寒地における通年施工の主桁張出し施工を実施するとともに、年間温度差の非常に大きい環境下で高精度の施工管理、たわみ管理に成功した。

 なお、本橋は平成7年度土木学会田中賞を北海道で初受賞した。

引用文献:「北海道のコンクリート橋 第4集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)
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