北海道土木技術会は、昭和29年の設立以来、産官学の技術者や研究者が集まり北海道の土木技術ならびに土木事業の進展に寄与してきました。その中で、コンクリート研究委員会は、平成26年に創立60周年を迎え、現在北海道土木技術会にある7つの研究委員会の一つとして、コンクリートおよびコンクリート構造物に関する調査、研究、講習会や講演会の開催、アウトリーチ活動などを展開しています。
コンクリート研究委員会では、コンクリート材料および構造設計の基本から新材料・新工法、耐久性、維持管理、防災、環境側面まで幅広い分野を対象としています。また、技術者教育や技術支援、国際交流支援も行っています。これまで発刊した書籍には、「北海道のコンクリート橋 第1集 昭和29年度~昭和48年度」から最近の「北海道のコンクリート橋 第6集 平成16年度~平成21年度」まで、および「北海道におけるコンクリート構造物の性能保全技術指針」(平成25年12月)、「北海道におけるコンクリートダムの歴史」(平成19年7月)など多数あります。さらに、ある特定テーマについて2~4年程度活動する各種研究小委員会の成果報告書もPDF等で公開されています。
北海道土木技術会コンクリート研究委員会は、産官学が一体となって基礎から応用、実装まで着実にその成果を世に送り出してきています。わが国の建設業を取り巻く環境の変化に機敏に対応しながら、北海道の特性に合致した真の技術を追求して、今後も活動を展開していきます。引き続きご支援とご協力をお願い申し上げます。
平成30年6月
北海道土木技術会コンクリート研究委員会
第8代委員長 杉山 隆文