構造物名 | 星が浦海岸通架道橋 |
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構造形式 | 単線2主桁下路形式PCランガーアーチ橋 |
構造諸元 | 橋長 66.45m 支間 65.00m |
発注者 | 北海道旅客鉄道(株) |
設計者 | 日本交通技術(株) |
施工者 | 鉄建建設・坪野綜合工業JV |
所在地 | 釧路市 43°00′30″N,144°19′01″E |
路線 | JR根室線 新大楽毛・新富士間 |
完成年 | 2008年(平成20年) |
概要 | 本橋は、JR根室線新大楽毛・新富士間で計画された鉄道高架化事業の一環として建設された複合PCランガー橋であり、鉄道用PCランガー橋としては日本最大級のスパンを有している。 補剛桁をPC構造、アーチリブをRC構造、鉛直材を鋼構造とした複合構造を採用した他、架橋地点が海岸から近く塩害環境下にあることを考慮してアーチリブのコンクリートには自己充塡型高強度高耐久コンクリートを採用している。本橋の最大の特徴は、各部材に材料特性を活かした構造を採用した複合構造となっているところにある。また、アーチのライズ比については、経済性,施工性,景観性から比較検討した結果、ライズ比1/5.8と比較的高ライズ比が選定された。 設計では特に鉛直材定着部の構造に新しい定着構造を採用しFEM解析および模型による載荷実験を実施して定着部の安全性を確認し、施工においては鉛直材に使用する鋼材の寒冷地での曲げ加工について所用のシャルピー値を確保するため、実際の加工ライン上で試験体を作成して試験を実施した。さらに,アーチリブと鉛直材との定着部は鉄筋と鋼管が錯綜する部分であることから、現地に実物大の模型を作成して充塡確認試験を行い、コンクリートの充塡状況を確認した。 本橋では日本で初めての定着構造を採用していること等から、学識有識者を座長とする技術検討委員会を設けて、各種課題について検討している。 |