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橋梁構造物

滝野パークブリッジ

写真出典:「北海道のコンクリート橋 第3集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)

構造物名 滝野パークブリッジ
構造形式 ①3径間連続有ヒンジPC斜張橋
②PC3径間連続箱桁橋
構造諸元 橋長 245.0m
支間 ①44.0+80.0+44.0m
   ②3@25.0m
発注者 北海道開発局 札幌開発建設部
設計者 北海道開発コンサルタント(株)
施工者 ①住友建設・オリエンタル建設・西松建設共同企業体
②日本高圧コンクリート (株)
所在地

札幌市(国営滝野すずらん丘陵公園) 42°55′14″N,141°22′56″E

完成年 1990年(平成4年)
概要

 滝野パークブリッジは、国営滝野すずらん丘陵公園入口から厚別川を横断し,中央口駐車場に至るアプローチ橋として建設された。同公園は札幌市の郊外にあり公園内には「アシリベツの滝」をはじめ大小4つの滝があり、また周辺は樹木や野鳥、野草の宝庫であり、札幌市民をはじめ近郊の人々の憩いの場として親しまれている。本橋は、ここを訪れる人々に公園入口のシンボルとして、また厚別川を利用した親水空間である渓流ゾーンの一部として親しまれている。

 本橋の特徴は、1面吊りの斜材ケーブルが幅員構成の関係から、主桁断面の中心から50cm偏心した位置に配置され、主桁側定着点となる中間ウェブが偏心した非対称断面になっていること、クリープ・乾燥収賄の影響や地震応答特性を考慮して主桁と主塔・橋脚を剛結としたこと、また中央径間にヒンジを有する構造としたことである。

 主桁の施工はワーゲンを用いて行われたが、桁高が1.5mと国内最小であるため内型枠組立の作業性改善のために移動内型枠が装備された。

 利用面での特徴として、公園内にある橋なので、世界初の橋脚を利用した「フリークライミングゲレンデ」や桁下空間を利用した「スイングボール」が設置され、遊び広場として親しまれている。

引用文献:「北海道のコンクリート橋 第3集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)
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