橋梁構造物

十勝河口橋

写真出典:「北海道のコンクリート橋 第3集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)

構造物名 十勝河口橋
構造形式 ①PC3径間連続箱桁橋、②PC3径間連続有ヒンジラーメン箱桁橋
③PC3径間連続箱桁橋
構造諸元 橋長 928.0m
支間 ①3@63.3m、 ②100.0+165.0+100.0m、 ③(3@61.3m)×2連
発注者 北海道開発局 帯広開発建設部
設計者 北海道開発コンサルタント(株)
施工者 ①ドーピー建設(株)
②ドーピー建設・ピーエス共同企業体
③日本高圧・住友建設・ピーシー橋梁共同企業
所在地

豊頃町~浦幌町 42°42′00″N,143°37′05″E

路線 一般国道336号
完成年 1992年(平成4年)
概要

 本橋の架設地点は、橋長が最短となる位置及地形条件を考慮して十勝川河口より上流へ約4kmの位置に選定された。また橋種選定にあたり,将来の維持管理、塩害に対する耐久性、河川条件、春先の融雪洪水,施工上の制約条件等より主径間部は長大支間となることからPC変断面連続箱桁型式を、また側径間部はPC等断面連続箱桁型式を夫々採用した。

 施工まず側径間部の橋台A1倒より3径間連続箱桁(3@63.3m)及びA2側より3径間連続箱桁(3@61.3m)2セット分を押し出し工法により先行施工し、次いで主桁間部の3径間連続箱桁を張出し架設工法により施工した。

 主径閤部の中央径間長165mは.コンクリート型式としては道内のみならず国内に於いても有数の規模のる。全体3径間のうち、柱頭部、側径間固定支保工部、支間中央の吊支保工部を除いて 104ブロックに分割、中型ワーゲンにて張出し架設を行った。

 一般国道336号は,忠類村晩成にて,今から30万年前に生息していたと言われるナウマン象の全骨格の化石が発見されたことから「ナウマン国道」とも称されているが,豊頃町大津~浦幌町豊北を結ぶ区間は十勝川によって分断され、この区間の連絡は渡船に依っていた。本橋の架設により大津と十勝太が直結され地域間交通の円滑化はもとより漁業の操業体系,水産物の流通体制に好影響をもたらすほか産業開発の促進など多岐にわたる効果が期待されている。

引用文献:「北海道のコンクリート橋 第3集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)
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